子どもが新しいことを話している途中でスマホが鳴り、今応じるか迷っている場面です。

通知が来たときに選ぶ

急がない通知は、会話の一往復を終えてから確認できます。 必要な連絡には応じて、終わったら話題へ戻れます。 スマホの使用量と子どものことばは、別々に見ます。

短い中断の研究結果はそろっていない

幼児より年下の子を対象にした実験では、親が新しい単語を教える途中で電話に応じた条件で、直後の学習を確認できませんでした(Reedほか)。一方、別の実験では、テキスト操作による中断があっても模倣学習に差がありませんでした(Konradほか)。

就学前児と親が未知の玩具で遊ぶ実験では、スマホで作業する条件で親子の質問が少なくなりましたが、語彙や長期の発達は測っていません(Gaudreauほか)。一度の着信で子どもの語彙が減るとも、スマホを禁止すれば伸びるとも結論づけられません。

親の機器利用と幼い子の発達をまとめた研究でも、主に観察研究で、家庭の事情や逆方向の影響を分けきれていません(Toledo-Vargasほか)。使用時間だけを家庭の評価点にはできません。

家庭では中断後の再開点を作る

急がない通知なら、子どもの発言へ短く返してから端末を確認します。緊急連絡、仕事、介護など必要な用事は、「電話に出るね」と伝えて応じます。

用事が終わったら、「さっき車の話をしていたね」と話題を一言で戻します。子どもが別の遊びへ移っていれば、再開を求めずその選択に合わせます。中断を埋め合わせるために、会話時間や質問数のノルマを足す必要はありません。

子どもへ端末を渡す場面の設定は「3〜6歳のアプリ安全確認」で整理しています。

ことばや聞こえについて心配が続くときは、スマホ使用だけを原因にせず、園、かかりつけの医療機関、乳幼児健診や地域の相談窓口へ相談します。

判断に残る限界

研究は短い実験課題が中心で、日本の家庭にある仕事、きょうだい、緊急連絡を十分に再現していません。SmartScope Familyは、必要な端末利用を責めず、可能な場面で会話の区切りと戻り方を作るのが妥当だと判断します。

出典