子どもが同じ短い絵本を選び、そろそろ長い物語へ進めるべきか迷っている場面です。

次に選ぶ本を決める

本の長さは、子どもが今楽しめる範囲で選びます。 短い絵本にも、物語を考える会話を一つ足せます。 途中で終えることも、同じ本へ戻ることも選べます。

長い本ほど有利という比較は見つからない

短い絵本を繰り返し選ぶ子を見て、長い物語へ進めた方がよいか迷うことがあります。研究が支えているのは長い本への進級ではなく、子どもと物語についてやり取りする可能性です。

今回確認した研究は、短い絵本と長い物語を比べていません。園で行った介入では、文字のない絵本を使い、出来事の理由や登場人物の考えを話す活動を含むプログラムが、物語の理解を一部支えました(Groligほか)。これは、本の文字数を増やす実験ではありません。

対話を含む読み聞かせ研究の統合結果も、物語の理解や表現への平均的な効果を示しています(XingほかÖzcan)。ただし、園と家庭、紙とデジタル、介入方法が混在しており、何歳でどの長さへ移るべきかは決められません。

家庭では完走より続きを選べる形にする

子どもが好きな本を開き、絵や出来事について一度だけ話します。「どうしてこうしたのかな」と尋ねてもよく、大人が気づいたことを一言添えるだけでも構いません。答えを直す問題にはしません。

文字の多い本を選んだ日は、数ページでしおりを挟めます。次の日に続きを望めば戻り、別の本を選べば替えます。短い絵本を読み直すことも、物語を覚えたり違う点に気づいたりする機会になります。

読み聞かせを時間目標にしない考え方は「『10分以内』と『1.3倍』は同じ結果?」で整理しています。

判断に残る限界

どの本の長さや対話の量が個々の子どもに合うかは、現在の研究から一律に決められません。SmartScope Familyは、長い本を発達の到達点にせず、子どもが続きを選べる範囲で本を使うのが妥当だと判断します。

ことばの理解、発話、聞こえ、見え方について日常生活で心配が続く場合は、本を難しくして様子を見ず、園、かかりつけの医療機関、地域の相談窓口へ相談します。こども家庭庁は、市区町村の相談先として「こども家庭センター」を案内しています。

出典